top of page
検索


【連載 Episode9】産後ケアについて
【連載 Episode 9】 産後ケアについて このブログのお役目もあと2回となりました。 読者の方には助産師さんも多いと聞いています。ウチでもそうでしたが、助産師さんは産後のケアに大きな関心を持っている方が多い印象です。なのでラス前の今回は、ウチで行っていたガスケを取り入れた産後のケアを取り上げたいと思います。 産後の回復を早くするには、負担の少ないお産をする事が何より大切だろうと思います。それが出来れば産後のケアもより簡略化出来るし、ひいては早い社会復帰に繋がります。が、そうは言っても長い妊娠生活を経てお産をする。お産が順調であったとしても、これだけでも身体は大きな負荷を受けるので、適切なケアが大切になります。 ウチでの産後のケア一つ目 『産直後の骨盤固定』 胎盤が娩出され、傷がある場合は縫合処置まで済んだ後、お産により緩んだ骨盤を絞めます。絞めるのはスタッフが両サイドに立って、骨盤を揺らしながら適当な位置を探り絞めます。この固定にはサラシが大変重宝しました。硬さも適度で汚れても洗える、高価でないなど、理由はいくつかあります。2時間の経過観察
7月2日読了時間: 3分


【連載 Episode8】シャスティン先生とエビデンス
【連載 Episode8】 シャスティン先生とエビデンス 以前オキシトシン研究の大家、シャスティン・ウヴネース・モベリ先生の講演を聞いた事があります。 その時大変心に残った言葉があります。 「感覚的に正しいのではと思った事は、科学的にも大体の場合正しいのです」 シャスティン先生はスエーデンの著名な生理学者ですが、仮説の証明にあたってこう言われました。 感覚や感性を大切にしてくださいという主旨だと理解しました。 フランスでは広く認知されて来ているガスケアプローチですが、日本における学問的なエビデンスの積み上げはまだまだこれからだと思われます。特に周産期においてエビデンスを積み上げる事は、多くの要素が絡み合う上に結果を得るのに長い時間を要することも多々あり、並大抵の事ではありません。不可能では、と思われる事もあります。 ウチで自院の産後の尿もれなどのデータを集計して発表しようとした事がありました。 それまで他施設で発表されているデータは、すべてが分娩台での仰臥位を前提としたものでした。 まとめた結果はそうしたデータよりも相当に良いものでしたが、そもそ
6月2日読了時間: 2分


【連載 Episode7】ウチにガスケ先生が本当にやって来た
【連載 Episode7】ウチにガスケ先生が本当にやって来た このブログのタイトルは「ウチにガスケがやって来た」ですが、今回は本当にガスケ先生がやって来られたお話しです。 ウチが本格的にガスケに基づいたお産を始めて半年が経った2015年の夏のこと、東京と大阪を移動する間のオフ日を利用してガスケ先生がお越しになられました。単なる訪問だけでなく、ウチがクリニック全体でガスケのお産に取り組んでいると知って、それならレッスンもしましょうという望外の訪問となりました。 ウチにあるものを使って、ここではこうしましょうとか、ここで産むならこれを使うといいねとか、、 ガスケを学び始めた時、足を掛ける事の出来るバーを分娩台に取り付ける必要があるかと考えていましたが、これも無くても出来ることも確認出来ました。 今回はその時の写真を多く載せます。 文字にするよりも実際の雰囲気が感じてもらえると参考になるかも知れません。 (続く)
5月6日読了時間: 1分


【連載 Episode6】産綱(うみつな)
【連載 Episode6】産綱(うみつな) 江戸時代までは梁(はり)に渡された縄や綱にぶら下がってお産をする事が一般的だったようです。 この呼び名として、漢字は産、縄、綱を当てる事が多く、産の文字の代わりに出産や分娩を当てる表記もあるようです。読み方は「うみつな」であったり「うぶなわ」「さんじょう」などと呼んだ事が記されていますが、恐らく呼び名についてはもっともっと色々なものがあったんだろうと推察されます。このブログでは「うみつな」と呼ぶことにします。 そんな「うみつな」ですが、垂直方向にぶら下がるお産がいかに生理的であるか、ガスケアプローチを学んで再確認出来たことの一つです。 「うみつな」にぶらさがることで、脊椎が最大限に伸ばされ、横隔膜とともに子宮を含めた臓器全体が挙上し骨盤底の負荷が取れます。その状態で怒責反射が起こると、子宮は母体の比較的上方に保持された状態で胎児が押し出されるという非常に生理的で骨盤底筋にストレスが少ないお産になります。経験則から引き継がれて来た分娩スタイルですが、恐らく分娩台の普及とともに廃れていったんだろうと思います
4月6日読了時間: 2分


【連載 Episode5】お産の体位あれこれ(その2)
【連載 Episode5】お産の体位あれこれ(その2:上へ上がっていってしまう) 分娩台でお産をしていると、産婦さんが頭の方向へ上がっていってしまうということ―― お産に関わる人ならほとんどの人が経験して来たと思います。その度に「逃げない逃げない」となだめたり、枕元にパートナーがいれば「上がって行かない(逃げない)ように支えててねー」とお願いしたり。 フリースタイル出産では、布団を外れて上へ進んでしまう産婦さんを追いかけるように布団をずらす、なんてことも普通に経験します。 しかしあれは”逃げている”訳ではなく、背中を伸ばして身体を保護しながら娩出力を高めるという、産婦さんが反射的に取る生理的に意味のある動きだったのです。これもガスケを学んで気付く事が出来ました。 目から鱗がたくさん落ちるガスケですが、これも「そうだったのか!」と膝を打つと同時に、今までそうした動きを抑えようとして申し訳なかったなぁと反省した点でもありました。 産む人の動きを丁寧に見る。産婦さんは、いつも多くの事を教えてくれますね。 (続く)
3月5日読了時間: 1分
bottom of page