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【連載 Episode8】シャスティン先生とエビデンス

  • 6月2日
  • 読了時間: 2分

【連載 Episode8】 シャスティン先生とエビデンス


以前オキシトシン研究の大家、シャスティン・ウヴネース・モベリ先生の講演を聞いた事があります。

その時大変心に残った言葉があります。


「感覚的に正しいのではと思った事は、科学的にも大体の場合正しいのです」


シャスティン先生はスエーデンの著名な生理学者ですが、仮説の証明にあたってこう言われました。

感覚や感性を大切にしてくださいという主旨だと理解しました。


フランスでは広く認知されて来ているガスケアプローチですが、日本における学問的なエビデンスの積み上げはまだまだこれからだと思われます。特に周産期においてエビデンスを積み上げる事は、多くの要素が絡み合う上に結果を得るのに長い時間を要することも多々あり、並大抵の事ではありません。不可能では、と思われる事もあります。


ウチで自院の産後の尿もれなどのデータを集計して発表しようとした事がありました。

それまで他施設で発表されているデータは、すべてが分娩台での仰臥位を前提としたものでした。

まとめた結果はそうしたデータよりも相当に良いものでしたが、そもそもウチではフリースタイル出産を取り入れており、他施設とは前提が異なった状況下でガスケを取り入れました。またガスケ以外にも良いと思う事は同時進行的にやっている状況だったので、何が好結果に影響しているのか分からずじまいでした。結果として発表には至りませんでした。


ウチのデータはさておき、エビデンスを得ることは大切です。これから今まで以上に学問的な検証が、ちゃんとした形でどんどんなされていくといいなと思います。


ガスケを学んだ人の多くが頭と心を揺さぶられます。

ならばシャスティン先生が言われるように、産む人や自分達が感じることを大切にする必要があるんだと思います。


(続く)

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