パリのお寿司屋さんで公認指導者のカトリーヌ助産師からペリネのリハビリテーションのお話を伺ったのが7年前。それ以来、いつか彼女と研修会を実現したいと思い続けてきたわけですが、先週ようやくその願いが叶いました。私が期待したとおり、いや、期待以上の受講者からの反応に、ガスケアプローチがこの分野にもたらしてくれるであろう恩恵というものを実感でき、興奮冷めやらぬ数日を過ごしています。私が説明をするよりも、人体が豊かな感受性と調節機能を備えた生命体であることをわかりやすく表現してくれたひとりの受講者(PT)の感想を通して、その感動を皆さんと共有できればと思います。転載の許可をくださった受講者に感謝します。
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【ペリネのリハビリテーションとガスケ・メソッド(P210-001)」研修会】
2022年10月28-29日(金・土)
カトリーヌ助産師さんの講習会を受けて
今までガスケメソッドのトレーニングは自分なりに続けて参りましたが、結局は同じことの繰り返しで、特に自分の得意又はやりやすいトレーニングばかりになってしまっていました。
今回の研修を受けて、今まで弱くて避けていた内転筋やハムストリングスがやはり弱いなと実感しました。しかし、苦手と思っていたトレーニングは、実はそこだけ鍛えようと思うからでした。
今まで恥骨直腸筋だけ意識していましたが、尿道を意識することで、また違う柔らかい感覚がわかりました。言葉では説明しにくいのですが。
また自分自身の子宮の動きの左右差があることも感じ取れました。動かしにくい方の内転筋や腸腰筋、腰方形筋、背部の筋肉などが硬いので連携しているなと思いました。
さらに、私はどうやら見かけだけの筋肉を鍛えようとしていたことにも気付かされました。
苦手と思っていたハーフブリッジですが、身体の表と裏のバランスが整い、自然と腹式呼吸になり、何時間でもこの姿勢を取りたいと思えるほど気持ちが良かったです。
改めて、ペリネのリハビリテーションは力づくではないと教えていただきました。
最後に一番嬉しかったのは、ガスケアプローチに出会ったのが産後三年経ってからで、ずっと自分に負い目を感じていました。もう手遅れで何をしても無駄なのではと。
しかし、カトリーヌ先生は優しく【大丈夫だよ】と仰ってくださり、どれだけ嬉しかったか。私も悩んで言葉に出せない人に【大丈夫だよって】伝えられる人になりたいと思いました。
カトリーヌ助産師のキャビネ:丸みと色彩をテーマに建築家が設計し夫婦で手作り
鏡を備えたキャビネで姿勢と呼吸からのペリネのリハビリ実施
明るい待合室のモザイクもカトリーヌ助産師の作品
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