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連載スタート「ウチにガスケがやって来た」vol.1

更新日:1 日前

今月から毎月1回、産婦人科医として自らガスケアプローチを実践し、一般社団法人 ガスケ・ジャパン設立理事としてその普及にご尽力いただいているみわレディースクリニック院長・三輪貴彦先生の連載記事「ウチにガスケがやって来た!」がスタートします。


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Episode 1. ご挨拶

 

はじめまして。

理事として微力ながらガスケ・ジャパンのお手伝いをしています三輪貴彦と言います。

シャランさんから何か書いてみませんか?と言われましたが、学術的な文章は書けそうにない。でも、お産の場でスタッフ全員がガスケアプローチを学び、実践して来た経験や感じた事を散文的に綴る事なら出来そうだ、とお受けする事にしました。

これからガスケを学ぼう、実践して行こうと思ってみえる方の一助になれば幸いです。

 

綴るにあたって今回は簡単な自己紹介をさせて頂きます。

 

ウチは名古屋市郊外で産婦人科クリニックを営んで来ました。産婦人科医である妻の両親が1961年に産科医院を立ち上げ、1997年に建物を建て替え徐々に代替わりして行きました。

 

当初は分娩台の上での「普通」のお産でした。ただ当時「アクティブバース」が出版されたり日本でも大野明子先生の「分娩台よさようなら」が刊行されたりと、従来の分娩スタイルが見直されようとしていた時期でもありました。

ウチでも2003年より分娩台を離れたお産を行い始め、程なくほとんどのお産がこのスタイルになりました。

しかし世間一般では分娩台を離れたお産が決して主流となる事はなく、むしろそういったやり方もあるんだね、といったのが多くの認識だったように思います。

 

自然でありさえすればいいと思ってるわけではなく、手からこぼれそうになるお母さんや赤ちゃんを守る事は私たちの使命です。ただ、こうしたフリースタイル出産はより生理的で産む人の力を引き出し、身体的な安全性もより高めているという実感と確信がありました。

しかしながら、決して主流にはならないジレンマを抱える日々が続きました。

 

そんな中、恐らく2011年頃だったでしょうか、ガスケアプローチなるものの存在を知りました。ガスケアプローチは決して分娩方法だけの理論ではありませんが、より生理的であるだろうフリースタイル出産の理論的な裏付けが学べるのではないかと感じました。

 

何としても受けてみたい!と思ってはみたものの、お産をやりながらパリまで行くわけにもいかず、その存在も頭の片隅に押しやられていました。

そんな2013年のある日、日本でもガスケアプローチが受けられる事になったと知りました。

その場ですぐに申し込みを済ませたのは、もちろん言うまでもありませんでした。

 

(続く)

 

 
 
 

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