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「周産期コース」のカリキュラム変更のお知らせ


10月上旬に「ガスケアプローチの基礎概念と分娩体位」の研修会企画を公開しましたが、その後、フランス側より2023年1月から「周産期コース」のカリキュラムを変更するとの連絡がありました。これを受けて日本セクションでも周産期コースの内容、時間配分が以下のように変更となります。

新規受講者に対して:

周産期コースの受講希望者で、特に分娩介助に携わってガスケ法を分娩の場に生かしたいと考えておられる方は、最初にコース共通の「ガスケアプローチの基礎概念(B110)」を受講した後、分娩と産褥期早期に焦点をあてた、基礎2「生理的分娩のための分娩体位と産褥早期ケア(M121)」研修を受けて頂くことになります。


過去の受講者に対して:

すでに基礎1「ガスケアプローチの基礎概念と分娩体位」を受講済みの方につきましては、これまで通り、基礎2「分娩体位の復習と産褥期早期ケア(M120)」の研修会を企画しますのでご心配なく。今回の変更は主に基礎4日間の時間配分の変更であり、4日間で学ぶ内容そのものに変更はありません。


カリキュラム変更の理由:

これまで周産期コースでは「ガスケアプローチの基礎概念と分娩体位」の研修を3日間で開催してきましたが、フランスの臨床現場から3日間連続で休みを取るのは困難でなため2日に短縮して欲しいとの要望があったための変更です。日本セクションでも同様の困難さを感じていたことのが今回の変更理由のひとつです。


もうひとつは、基礎概念と分娩体位の両方について教授される内容、情報量が、3日間で理解し、習得するにはあまりにも膨大過ぎると感じてきたからです。


臨床の場で、ガスケアプローチの基本原則を「道具」として活用して姿勢と呼吸からグローバル、効果的に身体に働きかけるためには、基本原則を確実に理解した上で次のステップに進む必要があります。土台となる「ガスケアプローチの基本原則」を学ぶこと自体、自身の身体を観察したり、分析したり、姿勢や動作を修正したりといった教授方法で、既存の知識とは異なる視点で非常に中身の濃い研修内容です。そこに「母児間のバイオメカニクス」「分娩時のペリネ(骨盤底筋群)の保護」といった分娩に特化したまったく新しい見地にたった理論や技術を学ぶということで、かなりの無理がありました。そのため、せっかくガスケアプローチを学んでも、分娩以外でどのように活用すればよいのかが今ひとつわからないという受講者の反応が多く見受けられました。


「ガスケアプローチ」は人体に備わった生理的機能やバイオメカニクス(生体力学)を理解し、それを円滑に働かせるために活用できる「道具」です。道具を使いこなすためには、まずその仕組みや使い方を理解する必要があり、それを習得して頂くのが、全コース共通の「ガスケアプローチの基礎概念(B110)」です。ガスケアプローチのすばらしさは、使い方さえ理解できれば、対象者の年齢や性別、専門領域に関わりなく、あらゆる人に適用できる点にあります。基本的な使い方を踏まえた上で、基礎2,応用1では各分野での適用方法を具体的に学ぶというカリキュラムの組み方になっています。


周産期コースでは、適切にガスケアプローチを活用し、妊娠期、分娩期、産褥期を通して継続的なケアができる人材育成を目指しています。


2023年1月21日、22日に、ド・ガスケ医師に新カリキュラムでオンライン研修会を指導して頂きます。この機会にぜひ「ガスケアプローチの基礎概念」と合わせて「生理的分娩のための分娩体位と産褥早期ケア(M121)」の受講をご検討ください。









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