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【連載 Episode5】お産の体位あれこれ(その2)
【連載 Episode5】お産の体位あれこれ(その2:上へ上がっていってしまう) 分娩台でお産をしていると、産婦さんが頭の方向へ上がっていってしまうということ―― お産に関わる人ならほとんどの人が経験して来たと思います。その度に「逃げない逃げない」となだめたり、枕元にパートナーがいれば「上がって行かない(逃げない)ように支えててねー」とお願いしたり。 フリースタイル出産では、布団を外れて上へ進んでしまう産婦さんを追いかけるように布団をずらす、なんてことも普通に経験します。 しかしあれは”逃げている”訳ではなく、背中を伸ばして身体を保護しながら娩出力を高めるという、産婦さんが反射的に取る生理的に意味のある動きだったのです。これもガスケを学んで気付く事が出来ました。 目から鱗がたくさん落ちるガスケですが、これも「そうだったのか!」と膝を打つと同時に、今までそうした動きを抑えようとして申し訳なかったなぁと反省した点でもありました。 産む人の動きを丁寧に見る。産婦さんは、いつも多くの事を教えてくれますね。 (続く)
3月5日読了時間: 1分


【連載 Episode4】お産の体位あれこれ
【連載 Episode4】お産の体位あれこれ 従来、仰臥位では「おへそを見るように背中を丸めて」と、言われてきました。これについては、Episode 3でも少しふれましたが、そもそも仰臥位以外の体位を教わったことはありませんでした。それに対して、ガスケで推奨する分娩体位の基本は「背中を伸ばすこと」。これが、生理的でからだへの負担の少ない体位です。背中以外にも大切なポイントが色々あるので、詳しくはぜひ研修会で体感してみることをオススメします。 ガスケを学ぶきっかけは、「フリースタイルの理論的な裏付けを学びたい」と思ったからです。ガスケを学ぶまでは、仰臥位ではなく側臥位や四つん這い、なんなら強い娩出力の得られる座位や立位がより望ましいと考えていました。しかしこれは不十分な考え方でした。 たとえ側臥位や四つん這い、座位や立位でお産をしたとしても、からだへの負担が大きくなるポイントがあることや、逆に仰臥位であっても、産婦さんが自然に取ろうとする体位の「ここ」を整えてあげれば、仰臥位でも構わないというポイントがあることを知りました。...
2月8日読了時間: 2分


【連載 Episode3】ウチで始めるには、、
Episode3. ウチで始めるには、、 ガスケを受講したことがある人は分かると思いますが、受講者が得た知識を伝えるのは患者さんに限られ、未受講者とのディスカッションは禁じられていました(現在は、概要であれば共有可能)。これは誤った知識が広まることを心配されての事ですが、これがガスケを導入するに当たって最初の、そして大きな関門になりました。 これまでの常識と反する事、例えばEpisode2で書いたように、分娩時は背中は伸ばしましょうというのはこれまでの知識とは真逆です。日勤の時は丸めてって言われたのに夜勤になったら伸ばしてって言われる、、そんな事が起こったら産婦さんが混乱するのは間違いありません。 未受講者に伝えられない以上、同時期に受講するしかないと考え、結局12-13人いる助産師スタッフ全員に1年がかりで受講をすすめました。そして同時に院内にガスケアプローチの勉強チームをたちあげ、各自の知識の向上と意思統一を計りました。 そして、わたしが初めてヘレンさんの研修会でガスケに触れてから1年と2ヶ月かかって患者さん向けのガスケアプ
1月7日読了時間: 2分


【連載 Episode2】初めてのガスケ
Episode 2. 初めてのガスケ 初めてのガスケ・アプローチの研修会は六本木でした。 講師は助産師のヘレン先生。参加者はほとんどが助産師さんで、自分以外の医師はメディアでお馴染みの宋美玄先生達 2-3名でした。 研修は予想を遥かに超えるアトラクティブなものでした。そもそも多くの産科医がそうであろうと思うのですが、自分自身も正常産についてそれほど系統だって学んできておらず、目から鱗の連続でした。 ただそれでも、そこで話される事は自分自身の中に根付いている医学的な知識だったり常識に合わないことも多々あり、頭の中をグルグルに回された状態でした。 一例を挙げれば、ボク自身分娩時はおへそをのぞき込むように背中を丸めていきむのが望ましいと教えられて来ましたが、ガスケでは背中は伸ばすのが望ましいとされます。 これだけでも大問題です。 たまたま研修会で隣になったとある大学病院の助産師さんは、フランスまで受講に行くなど既にマニアと呼べる状況でしたが、私に対してモヤモヤの解決の為に「是非今度はガスケ先生の講義を受けみて!」と言われながら帰途に着きました。...
2025年12月7日読了時間: 2分


連載スタート「ウチにガスケがやって来た」【Episode1】ご挨拶
今月から毎月1回、産婦人科医として自らガスケアプローチを実践し、一般社団法人 ガスケ・ジャパン設立理事としてその普及にご尽力いただいているみわレディースクリニック院長・三輪貴彦先生の連載記事「ウチにガスケがやって来た!」がスタートします。 Episode 1. ご挨拶 はじめまして。 理事として微力ながらガスケ・ジャパンのお手伝いをしています三輪貴彦と言います。 シャランさんから何か書いてみませんか?と言われましたが、学術的な文章は書けそうにない。でも、お産の場でスタッフ全員がガスケアプローチを学び、実践して来た経験や感じた事を散文的に綴る事なら出来そうだ、とお受けする事にしました。 これからガスケを学ぼう、実践して行こうと思ってみえる方の一助になれば幸いです。 綴るにあたって今回は簡単な自己紹介をさせて頂きます。 ウチは名古屋市郊外で産婦人科クリニックを営んで来ました。産婦人科医である妻の両親が1961年に産科医院を立ち上げ、1997年に建物を建て替え徐々に代替わりして行きました。 当初は分娩台の上での「普通」のお産でした。
2025年11月15日読了時間: 3分
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