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【連載 Episode9】産後ケアについて

  • 4 日前
  • 読了時間: 3分

【連載 Episode 9】 産後ケアについて


このブログのお役目もあと2回となりました。


読者の方には助産師さんも多いと聞いています。ウチでもそうでしたが、助産師さんは産後のケアに大きな関心を持っている方が多い印象です。なのでラス前の今回は、ウチで行っていたガスケを取り入れた産後のケアを取り上げたいと思います。


産後の回復を早くするには、負担の少ないお産をする事が何より大切だろうと思います。それが出来れば産後のケアもより簡略化出来るし、ひいては早い社会復帰に繋がります。が、そうは言っても長い妊娠生活を経てお産をする。お産が順調であったとしても、これだけでも身体は大きな負荷を受けるので、適切なケアが大切になります。


ウチでの産後のケア一つ目

『産直後の骨盤固定』

胎盤が娩出され、傷がある場合は縫合処置まで済んだ後、お産により緩んだ骨盤を絞めます。絞めるのはスタッフが両サイドに立って、骨盤を揺らしながら適当な位置を探り絞めます。この固定にはサラシが大変重宝しました。硬さも適度で汚れても洗える、高価でないなど、理由はいくつかあります。2時間の経過観察が終わるとサラシを外して、産婦さんに差し上げていた骨盤ベルトに巻き替えて入院のお部屋に戻る、という流れがルーティーンでした。


二つ目

『産後のFIT』

FIT(Fausse Inspiration Thoracique、うわべだけの胸郭呼吸)と呼ばれるメソッドを中心にケアをします。FITは産後の子宮の回復を促し、腹腔内臓器を適位に戻すなどの効果があります。FITは産前クラスで一度経験してもらっていますが妊娠中に行うことはほとんど無く、基本的には産後にやりますとお伝えしてあります。お産の翌日に受持ち助産師が最初に訪室した際、再度個別で確認練習を行います。産後3週間までは何度もやるようにしてもらいます。


三つ目『ぺリネケア外来』

理学療法士や助産師を中心に、骨盤トラブルを扱うペリネケア外来を行っていました。月に一回公認インストラクターの理学療法士さんに来てもらっていました。1ヶ月健診終了時に何らかのトラブルを有している方を対象にしていましたが、他院での出産後の骨盤トラブルのほか、中高年の方のトラブルも診ていました。


写真はペリネケア外来の噂を聞きつけた中日新聞さんが取材に来られた時のものです。


専門知識を背景にした理学療法士さんの産前産後の女性を診る目は、われわれ産科医や助産師とはレベルが違うと感じることもしばしばでした。周産期ケアの出来る理学療法士さんにたくさん入って来てもらい、われわれ産科医や助産師と協働できる環境を作る事がこれからの課題だと感じます。


手術後、病後のリハビリが当たり前のように、産後のケアやリハビリをより高いクオリティで普及させる必要がありますよね。


(続く)


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